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グノシーの決算公告を見て

8月28日にグノシーの決算公告がでたことが、インターネットで話題になっていました。当期の損失が13億あることが随分と注目されているようです。

Gunosy

 

 

 

いくつかのベンチャー企業を見てきましたが、このような財務諸表はスタートアップのベンチャーとしてはよくあるものだと思います。確かに当期純損失の額は大きいですが、特段驚くべきものではないように思います。

それよりも気になるのは、資金のなくなり方が早いということです。5月末時点で資本金が約20億円です。資金調達はエクイティのみでしょうから、起業から5月末時点までで調達した資金は20億ということでしょう。そして残っている現金としては、流動資産の6億円の一部ということになります。恐らく売掛金は1億もないでしょうから、残っている現金は6億くらいでしょう。ということは起業から約1年半で14億円ほどが消えたことになります。

今年の6月に12億円の資金調達をしたことが大きなニュースになっていましたが、その12億円も恐らく1年ちょっとでなくなってしまうペースです。もちろん次の資金調達ラウンドもあるのでしょうが、早急に売上を拡大していかなければならない状況であると推測されます。

そして次の懸念点ですが、その売上についてです。海外展開をしていく、英国そして米国での海外展開ということがニュースリリースに出ていました。海外での収益獲得をもくろむということでしょう。キュレーションの場合には、ソーシャルゲームのように、特定のユーザーから多くの収益を得ることが難しいので、ユーザーベースを増やさなければならないのだと思います。

気持ちはわかります。気持ちはわかるのですが・・・

このようなベンチャーを少なからず見たことがあります。投資家に夢を見せるために、海外で一旗揚げるよ、と。

でも、うまくいったところを見たことがないのです。。。やはり日本できちんと収益化できていない状態で海外に進出してもうまくいかないのです。せめて月次ベースででも利益が出る体制を作るというのは非常に大切なことだと考えています。海外進出をするにあたって、現時点では売上が十分ではないんじゃないかと懸念しています。

決算公告だけで判断しているので、本当のところはわかりません。僕は以前はグノシーが好きで、毎日使っていました。でもSmartnewsみたいになってしまってから、ほとんど使っていません。なので、現時点ではグノシーに対していい印象を持っていないので、このような書き方になっているのかもしれません。

ちなみに以前、ブログで書かせてもらいました。

Gunosy (グノシー)はなぜ残念な改悪をしてしまったのだろうか?

http://earstage.net/web/archives/172

 

まぁエクイティでの資金調達ですから、借金を背負うわけではないですしね。今どきの非常に新しいチャレンジだと思いますし、後に続く起業家たちに対して夢を見せることができるようなストーリーを作ってもらえるとうれしいです。


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