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Gunosy (グノシー)はなぜ残念な改悪をしてしまったのだろうか?

情報キュレーションサービスのグノシー(Gunosy)が私は好きで、毎日のようにチェックをしていました。個人が過去に閲覧したWebサイトを解析して、私に合った情報を推奨してくれるアプリでした(過去形…)。RSSリーダーをあまり使っていない私にとって、欲しい情報が一覧で表示されるのは非常に有益であり、また表示されるボリュームも一日に10本弱の記事で、ちょうどいい感じでした。

そのグノシーがアプリのアップデートを行いました。その直後、グノシーを起動していて、「えぇぇぇ!!!」という感じで驚きました。普通のニュースアプリになっているではありませんか???衝撃的にショックでした。

「なぜ非常にクールだと思っていたアプリが、こんな改悪されてしまったのだろう…」と思うと、結構情報がありました。

ニュースキュレーションアプリ「Gunosy(グノシー)」決算 当期純損失4,522万円

http://toaru-sipro.com/?p=7903

会社概要はこちら↓

http://gunosy.co.jp/corporate/

資本金は16億円を超えています(準備金含む)。設立1年半としては尋常じゃない資本金ですね。

今回の”改悪”(と言いきってしまいますが)に関して、恐らく複数の投資家の強いプレッシャーがあったものと思われます。そして現状のままでは、その投資家に対して納得させることができる事業計画が提示できなかったのでしょう。容易に収益を得ることができるように、幅広い人たちに使ってもらえるようなアプリに”改悪”をしてしまって、そのアプリの本来の良さがなくなってしまった、ということなのだと想像します。

その意思決定自体は理解できる部分もありますが、決定的に抜けている視点は、利用者のニーズです。ニッチな利用者のニーズを捕まえていたのに、そのニッチさがなくなってしまって、何の特色もないアプリになってしまったということでしょう。

ではどうすればよかったのか?

結果論ですが、月に4000万円も使うような経営が間違っていたということになります。エクイティで調達した資金は、ジャブジャブと使ってしまいがちです。一度ジャブジャブと使ってしまうと、その感覚に慣れてしまい、節約することができなくなってしまいます。今までいくつもそのような会社を見てきました。やはり小さく始めることが重要です。

ただ終わったことを言っても仕方がないので、「ではどうすればよかったか?」ということですが、これは難しいですね。恐らく、このままでは直近での収益化の見込みがたたなかったから”改悪”に踏み切ったのでしょう。また仮に会社を売却するにしても、恐らく手元の事業計画を基にしたDCF法での株価は異常に高くなってしまうため、なかなか買い手がつかないのではないか、と思われます。

私が経営者であったなら、ですが以下のことを考えたと思います。

①    英語版を作る、そして世界で展開する。

②    投資家の意見に耳を貸さず、それでもそのまま突き進む。

なぜ思ったように収益化できていないかはわからないですが、 とがった部分を持っているということはとても重要です。そのままだとつぶれてしまうではないか、と思われるかもしれませんが、そうなってしまえば潰せばいいのです。エクイティで調達した金です。借金を背負うわけではありません。またやり直せばいいのです。16億円の税務欠損金のある会社を欲しがる人はいっぱいいますよ。

僕の数少ない経験からすると、中途半端な状態にして延命し続けることが一番不幸なことだという気がしています。事業のわからない投資家にいいように言われて、路線変更した後につぶれてしまっては、後悔しか残らないと思うのです。

と勝手なことを妄想していました。


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